2023年7月29日より新潟市の万代シルバーホテル様にて、第75期の経営方針発表会・研修会が開催されました。今回は中期経営計画の見直しの年度に当たり、新たに「人」にフォーカスした中期経営方針・計画の発表が行われ、それに伴う研修会が行われました。

以下、中期経営方針の骨子です。

背景・・・建設業の人材課題と孤独化する社会

国土交通省が発表した「建設業を巡る現状と課題」によると、建設就業者はピークだった1997年以降減少傾向にあり、現在ではその時より約30%も減少したそうです。また、55歳以上の技能労働者は約36%を占めているのに対し、これからの建設業を支える29歳以下の割合は約12%と、高齢化も進んでいます。そのため、建設業界においては中長期的に働ける担い手を確保する必要性に迫られています。

一方、「孤独・孤立」の問題は、日本社会全体に影響を及ぼしています。昨今では自殺増加がたびたび取り沙汰されるほか、他人を巻き込み自ら命を絶つ拡大自殺の事例も多発していますが、その背景にあるのは「コミュニティや地域社会の一体感が減少した中で、人間関係や社会的地位がなく生きる希望を見失った人々が増え続けているため」と言われています。

中期経営方針・・・「人の集まる会社」を創ろう

SDGsでは「誰も取り残さない」という目標を掲げていますが、地域社会、血縁関係も希薄になり家庭も崩壊しつつある現状では、会社（職場）に人と人とがつながるコミュニティとしての機能が求められているのではないでしょうか。

これらの状況を踏まえ、我が社では中期経営計画の新たなテーマを「人が集まる会社」とします。

「人が集まる会社」とは、「入りたい会社」「ずっと居たい会社」「人に勧めたい会社」です。

それは、社員が互いに信頼し合い、安心して仕事ができ、自らの成長を感じつつ、社会貢献しながら充実した人生をおくれる会社です。全員で力を合わせて実現していきましょう。

方針発表会の様子	長谷川社長（経営方針）	坂井専務（全体計画）

目指す姿 （ゴールイメージ）

1. 社員が健康で、自らの成長や仕事の社会的意義を実感し、働き易く魅力ある職場環境になっている
   （人が集まる会社）

2. 業務の見直し・DX導入を積極的に行い、生産性改革に取り組んでいる

3. 自由度の高い働き方を実現し、多様性のある人材確保を行っている（外国人・女性の積極採用）

4. 独自の教育プログラムを持っていて、スキルアップが実現できる

5. 人が集まる会社として、社会課題に具体的に取り組み、社員がSDGsに貢献していると実感している

6. エネルギー・サービス業として認知され、社会から共感・協力をいただいている

「会社の魅力再定義研修会」を開催

方針発表会に続き、株式会社タナベコンサルティング様のご指導の元、全員参加の研修会を行いました。

最初にタナベコンサルティング様から「成長する企業の要件」という演題でご講演を頂き、続いて社員を6つのグループに分け、「株式会社長谷川電気工業所を人が集まる会社にするには」と言うテーマでディスカッションを行い、最後に各グループの検討結果を発表し合いました。

解決すべき課題もいくつか出てきて、中期計画の具体的計画に役立てそうでした。全体的に明るく前向きなムードで良いディスカッションになったと思います。

今回の方針発表会、研修会は4年ぶりのリアル開催となり、東京支店のメンバーも新潟に来て参加しました。日常業務ではZOOMで打合せやミーティングをしている「顔見知り」でも、実物に会うのは初めてという人もいて、とても良いコミュニケーションの場になりました。

今後もこうした場を通じて社員間の良い関係が築ければと思います。

グループディスカッションの様子①	グループディスカッションの様子②	検討内容の発表

記事執筆：馬い話委員会